寺野 彰
獨協医科大学学長
この度、「第2回日本消化管学会総会学術集会」を獨協医科大学に担当させて頂くことになり、この上なく光栄に思っております。この度の学会担当に当たりましては、担当すべき小生が現在本学の学長職にあり、消化器内科の平石秀幸教授ならびにその教室員の諸君、同門会の方々のお力添えで開催できますことをまずお断り申し上げておきます。
さて、21世紀初頭に当たり、厳しい医療情勢の中で、消化器病学の未来は国内的にも国際的にもかなりの厳しさを迎え、この困難な時期をいかに乗り越えるかが問われているわけであります。そのような中で、食道、胃、小腸、大腸などにおける多くの疾患を有する消化管病学においても、独自の将来への模索そして大きなbreakthroughが期待されているわけであります。各種悪性疾患はもちろんのこと各潰瘍性、炎症性疾患におきましても、患者数は他のどの分野よりも多いのであり、人類の福祉のためにはこの消化管病学の新たな発展は広く求められているところであります。
そのような中にあって、先般、「日本消化管学会」が設立され、第1回学術集会が名古屋市立大学第1内科伊藤 誠教授一門のもとで華々しく開催されました。その趣旨は、基礎・臨床医学はもちろん消化管学を専攻する医師・医学者・コメディカル・薬学者・農学者・工学者すべての方々に集まって頂き、消化管の病態・診断・治療をあらゆる面から解明していこうということであります。従って学会の構成は、基礎科学的な面と臨床医学的な面に大きく分かれたものとなっておりまして、前者においては思いっきりmaniacに議論して頂いたらいかがかと考えております。その代わり、発表された演題は、必ず英文論文として一流ジャーナルに発表してほしいと願っております。他方、臨床医学におきましては、診断・治療・内視鏡・病理など日常臨床に深く関連した企画、さらに国際的に見ても最新のcutting edgeとしての情報を満載したものを用意し、開業医の先生をも含めて大いに議論をしたいのであります。実際の臨床例を寄せ合って病理とともにcase studyを行うことも、大変な評判となっております。Post graduate courseとしての教育講演も若手の先生を中心とした講師陣で充実したものとなっています。ぜひとも多数の先生のご参加とご議論をお願いいたします。さらに近年の生活習慣病、メタボリックシンドロームなども考慮し、栄養学的なセッションも設けました。
4-5年後には、「胃腸科専門医」の資格も設けられる予定であり、形式的でない本当の力を有した専門医を養成するのも本学会の重要な目的であります。
第2回学術集会は、2006年2月11日-12日の両休日に、東京 京王プラザホテルにおきまして開催する予定でございます。
是非とも、多数の先生方のご参加をお待ち申しております。教室員一同全力を尽くして準備して参りますのでよろしくお願い申し上げます。
2005年 5月
第2回日本消化管学会学術集会 会長
獨協医科大学 学長 寺野 彰